
蕎麦職人
飯野町の蕎麦屋「手打ちそば くるみの木」の蕎麦職人。中学時代に会津で食べた蕎麦に感銘を受け職人を志す。日本料理店勤務を経て、福島市の蕎麦屋で10年間修行。その後、独立して夫婦で蕎麦屋を構える。漫画好きで「美味しんぼ」をはじめ、人生のそばにはいつもグルメ漫画がある。

ひらめきは麺を打てば訪れる
蕎麦打ってる時は、打ち方のこと考えるとうまくいかないんですよ
だからなるべく無心でやるんです
そうすると、ぱっとひらめいたり、これまで考えてたことがまとまったりして。麺打つ時間は自分にとって大事な時間です、はい




やっぱり道場六三郎さんですね
専門学校時代は和洋中、お菓子含めて全部やったんですけど
やっぱり日本料理、自分は和食をやりたいんだってその時思いました
ちょうど料理の鉄人ってテレビ番組やってて
うちの専門学校の先生が審査員やってたし、よく見てました
そうですね好きだったのはやっぱり道場さんです




蕎麦屋っぽくない名前
私、自然の中で育ったんで
木が好きなんですよね
だから名前に木を入れたくなるんです
息子も二人とも「桐」と「桂」の字が
名前に入ってて
お店の名前も「くるみの木」
そば屋さんの名前って
日本風でちょっと敷居高い感じしませんか?
そうじゃなくてうちは
もう少し親しみをもってもらえるようにって
蕎麦屋っぽくない名前にしました
朝市行ってから寺社仏閣めぐり
休みの日は妻と息子二人と出かけてます
子どもたち連れて朝市行って
野菜見るの好きなんですよ
野菜みた後は寺社仏閣めぐり
最近行ったのは茨城の御岩神社
宇宙飛行士の方の話で、宇宙から地球を見た時
光の柱が見えたらしいんですけど
調べると御岩神社の場所だったらしいんです
いやあパワーあるなって感じでしたね
子どもたちを付き合わせるには渋い趣味ですけど
くるみだれが人気ですかね
うちは十割蕎麦で手打ちです
やっぱり人気なのはくるみだれ蕎麦ですかね
くるみの木ですし(笑)
最初はくるみはくせがあるから
つけだれにするのはどうかなって
思ってたんですけど
まかないでつくって出してみたら美味しくて
修行先で山菜の天ぷらやってたんで
それもやりたくて、手間かかりますけど
わらび、タラの芽、蕗の薹なんかも出してます
※朝食は合間に ごはんと納豆
※昼食は合間に
※夕食は合間に


蕎麦が美味しくて
三人前は食べてました
蕎麦が美味しくて
三人前は食べてました
父親が食べるのが好きで、評判のお店を探しては
いろいろ食べに連れてってもらってたんです
中学生の頃に「会津桐屋」っていうお蕎麦屋さんに行ったんです
そしたら、そこのお蕎麦が美味しくて、通うようになって
一人で三人前くらい食べてました、ははは
その頃から、将来はお蕎麦屋さんになりたいと思ってて
専門学校出て、日本料理学んだ後
10年くらい、お蕎麦屋さんで修行して、自分のお店を出しました
僕が修行したのは信夫山の「御山角屋」なんですけど
実は「会津桐屋」の孫弟子さんのお店で。運命ですね
ここが運命の信夫山です
ここが運命の信夫山です
僕がもともと修行してたお蕎麦屋さん、この信夫山にあったんです
桜が有名で、桜の頃はすごく忙しいんですよ
今はお店、変わっちゃいましたけどね
妻とはここで出会いました。僕が働いてたこの店で妻も働いてて
高校はこの信夫山の麓の高校だし
言われてみると、私、信夫山に縁があるんですね
あ、あそこのあじさい見えますか?
庭にあじさい根付かせたいなと思って、植え込んで育てて
お店離れてから心配だったんですけど
ちゃんと根付いてますね、よかった
御山角屋さんの系譜で
残ってるのはうちだけです
御山角屋さんの系譜で
残ってるのはうちだけです
元はここにあったお蕎麦屋さん「御山角屋」で修行しました
社長が修行して手打ちそばを始めたお店で
会津の方は昔からお蕎麦有名ですけど
当時は、こっち方は手打ち蕎麦が少なくて先駈けだったんです
粉挽いて手打ちでつくる、十割蕎麦なんですけど
挽き方とか打ち方とか、こだわってて
山菜なんかも珍しいのを取り寄せて研究させてもらいました
お弟子さんも何人かいたんですけど今お店やってるのは自分だけ
だから「御山角屋」の意思を継ぎたいっていうのも
思ってることなんです
クッキングパパで育ちました
小学校の頃から漫画が好きで
当時ハマったのは「クッキングパパ」です。あれを見ては料理してました
ホットケーキの粉でどら焼きつくったり、こたつでイースト菌を発酵させてパンつくったり
そういう研究とか実験が好きなんですよね
今も漫画は好きで、もちろんジブリも。一番はやっぱりラピュタですかね
クッキングパパで育ちました
美味しんぼの影響です
焼き物好きなんですよ、「美味しんぼ」に出てくる海原雄山が陶芸やってて
雄山は備前焼なんですけど、焼き物見たくて岡山に行ってみたら
瀬戸内海の景色が綺麗で、そのまま住むことにして4年くらい暮らしてました
東京の日本料理屋で修行した後の話ですね
美味しんぼの影響です
茹でる、揚げるの繰り返し
ここが調理場です
この大きな鍋で茹でてます、一回で2〜3人前かな
そうこんなに大きいんですけどね、お湯がたっぷり必要なので、1回ではたくさん茹でられないんです
こっちが天ぷらを揚げるところで。もう行ったり来たりですね
今は秋の野菜ですね、かぼちゃ、ナス、あとは山菜も使いたくて
春はわらびとかタラの芽、ふきのとうも仕入れてます
ここは粉を挽くところ
主に会津産の蕎麦の実を使ってます
金臼と石臼を持ってますが、金臼を使うことが多いですね。石臼は修行先の「御山角屋」から受け継いだものです
宇宙人めぐり
私が小学生の頃かな、飯野町がUFOでまちおこし始めて
このあたりは商店街だったんですけど、こういう宇宙人の像が置かれてるんですよ。これはえーと、ナッピーノ?一応、うちから一番近い宇宙人ですね
これはベンチかな?ベンチ型の宇宙人ですね
ほかにもいっぱいありますよ、この道沿いに
で、この横がUFO広場っていう広場になってて、11月にUFOフェスティバルっていうお祭りやってますね
みんな宇宙人の仮装して、この広場に集まるってくるんです。海外の人もいて。結構たくさんの人が来るんですけど、うちのお店には、来てくれない(笑)
この広場の照明はUFOになってますね
ずっと粉をひいていたい
蕎麦粉、挽くの好きなんですよ
蕎麦づくりの中でも一番好きかもしれません
できたらずっと挽いてたいくらい、ははは
蕎麦の実の品種もそうなんですけど、挽き方で味が決まるんですよ、こうかな、ああかなって考えながら粉挽くのが楽しいです
実家は「いいづか美容室」
ここが自宅で、ここに両親と僕ら夫婦と息子二人の6人で暮らしてます
美容室なんですよ、僕のおばあちゃんが始めて、母が二代目
母は今も現役で、姉が手伝ってます。今の時間は昼寝してるかな、はははは
同級生の妹がUFO見たらしい
飯野町はUFOの街で。千貫森っていう山があるんですけど、きれいな三角形で、日本のピラミッドって呼ばれてます
僕が小学校の時にUFOの里だって、まちおこしが始まって
当時、同級生の妹が「UFO見た」ってズームイン朝っていう朝の情報番組に出てました、僕は見たことないですけど、ははは
香りや喉越しより、甘み
蕎麦を食べるのも好きなんですよ、趣味は蕎麦屋めぐり、ははは
私は香り、喉越しより、甘み。蕎麦は「ゆでたて」「ひきたて」「うちたて」の三たてがいいって言われるんです。でも挽いた後、打った後に少し寝かせると熟成して少し甘みが増すんです。そういう蕎麦を食べてほしくて、どうやったらつくれるか、ずっと追っかけてます
プロフィール

手打ちそば くるみの木 / 蕎麦職人
飯塚 晃弘(いいづか あきひろ)
飯野町の蕎麦屋「手打ちそば くるみの木」の蕎麦職人。
中学時代に会津で食べた蕎麦に感銘を受け職人を志す。
日本料理店勤務を経て、福島市の蕎麦屋で10年間修行。
その後、独立して夫婦で蕎麦屋を構える。
漫画好きで「美味しんぼ」をはじめ、人生のそばにはいつもグルメ漫画がある。


