
農家と食品加工
南会津に続く農家の11代目。農業に従事する傍ら、ジュース、ジャムの加工事業を立ち上げる。委託加工のほか、会津産の果物を使ったオリジナルのジュース、ジャム、手づくり味噌などを製造販売している。幼少期からスキーが得意で国体出場経験を持つ。

お客さんの要望聞いてたら
いろいろできるようになってた
リンゴは果物の中で比較的加工しやすいほうなんですよ
だからリンゴの加工場って結構多いんですけど、一つの所で桃とかブルーベリーとかいろんなのをやるっていうのはないんですよ
うちはお客さんの要望聞きながらやってたら、結果いろんな果物の加工ができるようになって、それが良かったのかなって思います




じいちゃんとスキー場
うちのじいちゃんスキー場に勤めてて
朝4時半くらい、半分寝てるような状態でスキー場連れてってもらって
朝の5時からナイターで9時ぐらいまで、狂ったように滑ってましたね
お陰でスキーうまくなって。大会でメダル獲って帰ってくると1番喜ぶんですよね、じいちゃんが
そういうのの積み重ねで家族が大事に思えて、帰ってこようかなって




これです、これこれ
マッサージ機
朝ごはん食べて、マッサージ機、昼ごはん食べて、マッサージ機、晩ごはん食べて、マッサージ機。要所要所でマッサージ機使ってます
これほんと大事なんですよ。これやんないと背中いっちゃうので




つぎはぎで拡張して
土地いっぱいまできた
最初やってたときはコンパクトだったんですけど
やってくとどんどんどんどん手狭になっちゃって
つぎはぎで足して足して足して・・・って
ほらここ継ぎ目です
でもう土地がないので
フルのところまで来たんで
あとはこの後ろの土地を買って
伸ばすしかないなって感じなんですけど
なかなか難しそうです・・・
自分で言うのもアレですけど
このジュースおいしいですね
ここはji-mamaってカフェで
いい雰囲気ですよね、お世話になってるんです
うちのジュースを出してくれてて
このリンゴジュース、おいしいですね
自分で言うのもアレですけど
これはジョナゴールドっていう
フジとかが出回る前の酸味のきいたリンゴなんですよ
地元会津で収穫したリンゴです
※アスパラ収穫・選別
※プレス・濾過など
※殺菌、打栓、冷却など


うちの妹がね
土っ子って名前つけたんです
うちの妹がね
土っ子って名前つけたんです
どういう屋号で売っていくかっていう時に
うちの妹が「土っ子でいいんじゃない?」なんて言って
植物っていうのは土から芽を出して育っていくじゃないですか、
土の力を使って、まあそれを食べて、
我々の体ってのはできていくので
みんな土の子供なんだから「土っ子」にしようっていうことで
先祖代々農業で、私で11代目なんです
その時代によって農作物変わってきましたけど、
長くやってますね
ミニトマトのジュース
あんま飲んだことないでしょう
ミニトマトのジュース
あんま飲んだことないでしょう
これはミニトマトジュース用のミニトマトになります
ジュースつくるのは大きいトマトでつくる方が楽なんですけど
これは甘みも強いんでジュースにすると美味しくなるんですよ
試飲とかしてもらう時に、
最初にこう大玉のトマトジュースを
飲んでもらって「美味しい~」みたいな話しして
じゃあこれも飲んでみてくださいって言って
ミニトマトのジュース飲むと
「うわ、何これ!」って感動していただいて
で、大体それを買ってくれるっていう
インターハイにも勝る腕前です
インターハイにも勝る腕前です
私スポーツ好きなんですよ
アルペンスキーとか、インターハイとか、全中とか出たり、
国体も出たりしてるんですけど、
それにも勝る腕前だったのが、魚捕り
この川毎日通って、
イワナとかヤマメとかが泳いでるんで
水眼鏡とモリ持って、夏になると毎日魚捕り
眼鏡が曇らないようによもぎの葉っぱを取って
汁をシャバシャバとやって、くもり止めして
毎日のように行ってましたね
魚捕りは本当に、相当うまかったですね
適地適作
トルコギキョウ
うちの両親はトルコギキョウっていう花つくってるトップ生産者で
気候的に合ってるんです、花をつくるのに。農業やる上でそれって一番大事なところで
今全国どこに行ったって、良いものあるじゃないですか
適地適作で土地に合ったものをつくって、他と比べて優位性あるっていうのをやってかないと
トルコギキョウなんかは会津は最適な産地で、綺麗な花だったり花持ちの良いのができます
適地適作
トルコギキョウ
バナナ腐らせて
ぶら下げておくんですよ
長男が今カブトムシ採るのが好きで、
バナナとか腐らせて網にぶら下げて雑木林に置いとくとカブトムシが来るんですよ
罠一緒に仕掛けて朝採りに行く
さっきスケボー乗ってたのが長男なんですけど
この入選の絵は父の日に描いてくれて、下の方にうちの商品まで描いてて
バナナ腐らせて
ぶら下げておくんですよ
見切り発車で
ジャムとジュース
実家に戻ってくる時に、親と同じ仕事っていうのもヤダって話で、何かこう自分でやることがあればっていうことで
この辺で加工場って少ないし。じゃあ、やってみようかな、でスタートしたんです
ジュースとかジャムとか1回もつくったことなかったんですよ。だけど始めたんです
見切り発車ですね
教えてくれるところないので、ほぼ独学です。中古品の設備を買って自分で改造したりして
3年ぐらいするとぽつらぽつらうちのジュースつくって、っていう依頼がきて
受託加工がだんだん増え始めて3、4年ぐらい前からはそれがぐんと増えてきて
実際に軌道に乗ってっていうのはここ5、6年ですね
評価は気になる
フレッシュな方が美味しいジュースの場合は加熱時間が短い方がいいんですよ
でも、こういうトマトなんかは1回煮て、煮崩して、裏ごししてっていう風に、熱を加えないとできないので、やっぱ素材の味が大事ですよね
理想的な味はなかなかできないですよ
飲む人にとっては、いや美味しいじゃん、ってなるんですけど、そこは製造者のこだわりで、いやちょっとこれ違うなあと
うまくいかないなっていうのばっかり、ばっちり自分の理想通りっていうのはなかなかなくて
いつもやっぱ気になりますね
お客さんの口コミとか評価とか、まぁ、自分から進んでは見ないですけど…怖いので(笑)
たまに機会があって見ると、良かった星5つだ、とか思いますけど。「美味しくない」とか書かれてたらどうしよう、と思いますしね
やり甲斐?ハンパないです
年間400件ほど委託加工のお仕事を頂くんですけど
同じ状態の果物はないんです。りんご、もも、ブドウ、梨、ブルーベリー、トマト、種類ごとに搾り方は違ってくるし、瓶詰の温度も変わってくる。甘みも酸化のスピードも産地によって変わるんで、毎回真剣勝負なんですよ
未だに覚えてます
デスクに置かれたスペイン語の本
前は発電所をつくってる会社に勤めてて、海外赴任も多かったんですね
いまだに覚えてますけど、デスクに戻ってきたら「優しいスペイン語講座」の本が置かれてあって(笑)
課長に何ですか?これって言ったら「ああ、湯田、お前チリ行くんだよ~」とかって言われて
3日悩んで結局行くことにして、チリに2年ぐらいいました
気候は人間の力では変えられない
気候は人間の力をどう使ったって変えれないので
どんだけ資金があっても気候変えるってできないじゃないですか、そこが最大の強みですね
ここの気候はアスパラの栽培に適してて、気候的には北海道の南側の暖かいところとそんなに差がないんですよ。寒暖差だったりとか。北海道のと比べても全然遜色ないぐらいのアスパラができるんです
明日は4時30分?よっしゃあ!
今日も朝4時から絞り始めてたんですよ
近所の先輩後輩も手伝ってくれて4時からスタートするんですけど
だんだんみんな感覚がおかしくなってくるじゃないですか
4時がずっと続いて明日4時半でお願いしますって言うと
あーよっしゃ!みたいな
体力的にも結構きつい仕事なんです
プロフィール

土っ子田島farm / 農家と食品加工
湯田 浩和(ゆだ ひろかず)
南会津に続く農家の11代目。
農業に従事する傍ら、ジュース、ジャムの加工事業を立ち上げる。
委託加工のほか、会津産の果物を使ったオリジナルのジュース、
ジャム、手づくり味噌などを製造販売している。
幼少期からスキーが得意で国体出場経験を持つ。

