五代目窯主
会津本郷焼、酔月窯5代目。大学卒業後、数学教師として教鞭をとるも、祖父の跡を継いで窯元に入る。絵付けを担当する妻、娘とともに家族3人で窯を切り盛りする。陶芸教室では元教師の顔がちらり。トレードマークはアロハシャツ。
窯の火は絶やさない
ものづくりは基本的にとっても楽しい仕事だと思う、うん
かみさんとも話すんだけど、この仕事はとっても楽しくていいねって、ただ儲かりはしないですよ
でもやっぱり窯の火を絶やしたくないですよね
それで6代目はね、娘が継ぐことになってるんです
天狗のボディ
今度本宮にある大天狗酒造さんっていう、あの、蔵元さんなんですけど、そこの天狗のボディをつくってるんです
天狗のボディ。天狗のボディ
天狗の、あの、酒瓶ね。要するにね、お酒を入れてコルクして、それを酒瓶として売ってるんですよね。焼き物でボディつくって、そこに漆で加飾するわけです
夏はアロハシャツ
アロハシャツは40〜50着あるかな、ワンシーズンだいたい1回ずつ着たら終わり
こだわりがあって、レインスプーナーってメーカーのアロハしか着ないんですよ。古着屋さんでいいなと思って買ったら、それがたまたまレイスプーナーでね
酔月窯、目撃情報!
よく、どこそこで酔月窯さんの焼きもの見たよって
言われたりするんです
この米の柄とか鹿の子の柄っていうのは
先代の善彦が考え出した柄なんです
あとはみしらず柿、これは、会津の柿で
要するに身の程知らずに実を成らせるところから
みしらず柿っていうんですけど
これがうちのトレードマークで、
まあ、こういう柄を見ると
ああ酔月さんっていう感じなんですよね
山盛り、未完のジグソーパズル
ジグソーパズルはね
うん、人に言えるレベルの数はつくってるんです
もう数百個やってるのは間違いないですよ
まだ完成してないやつも山ほどあって、
うちに置ききれなくなっちゃって、
いよいよ家内に怒られてね
もう、私が生涯かけても組めないくらいの数があるんです
あるんですけど、ちょっと欲しいの見つけると
ついつい買っちゃうんですよね
※五穀米、納豆が定番
※粘土こね・形成・窯内木材積上げ・焼きなど
※35分間 エアロバイクで健康維持管理
※制作・接客・商談対応
※10年くらい通っている
※週に2回は糖質フリーで晩酌
ここにほら
大久保利通って入ってる
ここにほら
大久保利通って入ってる
明治3年に西田三九郎って、私のご先祖なんですけど、
この人は、会津武士だったんです
で、戊辰戦争で会津が敗れて生業がなくなって
本郷村に来てここで焼き物を始めたんです
それが初代の始まり
その後明治10年に内国勧業博覧会の
第1回があってそこに出品して金賞を貰ったんですよ
これ、その賞状なんです
でね、大久保利通の名前が入ってるんですけど、
大久保利通はこの年に暗殺されちゃうから
この年の賞状にしか名前入ってないんですよ
横田新さんとの思い出
横田新さんとの思い出
この包装紙は会津の人情絵師、横田新さん作です
酔月窯ともなじみ深くて、年賀状の柄お願いしたり
絵付けをお願いしたり
作風は唯一無二ですよね、会津ならではの風情や
会津人の情緒まで感じさせるような
こちらに絵付けにいらっしゃった時は
外で鳴いている小鳥の名前を教えていただいたり
思い出深いです
いま、新さんの絵柄をあしらったお皿をつくってて
ラグビー皿ってうちで言ってるんですけど、
ラグビーボールみたいな形のお皿
最初に野菜から食べるって
決めてます
最初に野菜から食べるって
決めてます
体調管理しなきゃと思ってね
ほんとにシケた話になって申し訳ないけど
最初キャベツとか、
今だとキュウリをかじってからご飯食べてます
食後は必ずエアロバイク
昼ごはんの後は35分くらい、夜は50分くらいやって
週に2回だけ、酒飲むことにしてるんですけど
酒飲んでからだとエアロバイク1時間ぐらいやります
酔いが回りそうですよね。はっはっはっ
焼き鳥用の皿は当たらなかった
これはニシン鉢って言って、会津ではニシンの山椒漬けをよく食べてたんですよ
身欠きニシンと山椒を交互にこう積み重ねて、その上から重石をして酢漬けするんですけど、そのための器です
こっちは焼き鳥用の皿で、串引っ掛けてとれるようになってるんです。いいアイデアだと思ったんだけど、あまり当たらなかった(笑)在庫余ってます
ほんとほんと、1個1個に物語があるんだよね
焼き鳥用の皿は当たらなかった
太郎庵さんは
酔月の焼きもの使ってくれてる
このパン屋さんは、和菓子の太郎庵さんがやってるお店なんです
これはイワナ片口っていうお皿ですね
焼いたイワナを入れて、酒をざっと注いでっていう、郷土料理のための器
ここでないとできない皿ですよね
それをディスプレイ用の器にしてくれてるんですね、あと、コーヒーカップもうちのです
太郎庵さんは
酔月の焼きもの使ってくれてる
嫁に来てずっと
だから、30年か
昔はねここにぎゅうぎゅう詰めで座って、みんな絵付けしてた訳ですよ。一生懸命
今は親子3人、自分とかみさんと娘とでやってるんですけど
窯元の中で担当は、もうはっきり分かれてて、粘土づくりから形をつくるまでは私の仕事なんです
で、かみさんと娘が絵付けをやってます
かみさんは結婚してからこの道に入ったので、もうキャリア30年か
でも、いっつも自分は素人だって言ってて
ずぶの素人が、こんなことやらさっちんだってよく言うんですよ。30年やってりゃあね、ベテランだと思うんだけど
もう王子様ですよ
おじいちゃんが4代目で、西田善彦といって
酔月窯の中興の祖なんですけど
豪快っていうかね、もうバイタリティーの塊みたいな人で。プロデュース役に徹して、いろんなアイデア出してやってたんです
鉄と呉須のコントラストが強い作風なんかをつくったのもうちのおじいちゃんですし
社員さんも100人近くいたので社長らしくもあってね
私は初孫で生まれたんですよ、だからものすごい可愛がられたわけですよ
私なんか、ここに遊びに来るじゃないですか
そしたらもう王子様ですよ、王子様(笑)
職人さんたちが、みんなかわいがってくれて
もうほんと居心地が良かった
うちのおじいちゃんなくして、今の酔月はもう、到底ないです
感動の再会
たまにね、自分がつくった焼きものに再会することがあるんですよ
山形とあと那須で旅館に泊まった時、食事してると器が出てきて
あ、これうちの子だ!みたいな
そういう時はね、うれしいですね、その瞬間が
教師の顔がちらり
ここは陶芸教室になってて、多い時は100人近く入ります
この前、小田倉小学校さんが来て七十人くらい体験していきました
小学生がみんな、ばあって並んでここで絵付けするんです
楽しいですよ。私のこう、元教師の顔が陶芸教室で出てくるんですね
職人の世界は厳しかった
職人の世界は、1日でも先に入った方が先輩なんですよ。実はね
ところが、私なんか窯を継いで後から入っているわけですよ。当然ね
職人さんからするとなんだ?って感じだったと思うんですけど、それをなんとか、なだめすかしてやりくりしてました
まあ、数学教師だったので数字には強くて(笑)経営はなんとか
8月最初の日曜は、せと市
8月の第1日曜日に、せと市ってのがあるんです
明け方の4時から始まって12時ぐらいまでで終わるんですけど
450mくらい?焼きものの露店が出るイベントがあるんです
朝早くに懐中電灯持って露店を回って宝探しする
そういうふうなイベントだったんですよ、面白いですよね
プロフィール
酔月窯 / 五代目窯主
西田 理人(にしだ みちと)
会津本郷焼、酔月窯5代目。
大学卒業後、数学教師として教鞭をとるも、
祖父の跡を継いで窯元に入る。
絵付けを担当する妻、娘とともに家族3人で窯を切り盛りする。
陶芸教室では元教師の顔がちらり。
トレードマークはアロハシャツ。
西田 理人さんの商品
- 通常価格
- ¥6,000(税込、送料込)
- 通常価格
-
(税込、送料込) - 販売価格
- ¥6,000(税込、送料込)
- 単価
- (税込、送料込) あたり
横田新柄 ラグビー皿大 Aセット
当窯元で人気の使いやすいラグビー皿に、会津の人情画家である
故 横田新氏の柄をあしらいました。
◯内容量
ラグビー皿3枚セット:W240×D145×H15mm
◯お届けまでの目安
ご注文から2週間程度
- 通常価格
- ¥6,000(税込、送料込)
- 通常価格
-
(税込、送料込) - 販売価格
- ¥6,000(税込、送料込)
- 単価
- (税込、送料込) あたり
横田新柄 ラグビー皿大 Bセット
当窯元で人気の使いやすいラグビー皿に、会津の人情画家である故横田新氏の柄をあしらいました。
◯内容量
ラグビー皿3枚セット:W240×D145×H15mm
◯お届けまでの目安
ご注文から2週間程度
- 通常価格
- ¥6,000(税込、送料込)
- 通常価格
-
(税込、送料込) - 販売価格
- ¥6,000(税込、送料込)
- 単価
- (税込、送料込) あたり
横田新柄 ラグビー皿大 Cセット
当窯元で人気の使いやすいラグビー皿に、会津の人情画家である故横田新氏の柄をあしらいました。
◯内容量
ラグビー皿3枚セット:W240×D145×H15mm
◯お届けまでの目安
ご注文から2週間程度