
おやつ職人
湯川村でお菓子屋さんとジェラート屋さんを営むおやつ職人。建設会社に勤務した後、独立してお菓子づくりを始める。2012年、道の駅への出店を機にジェラート屋を始める。現在はお菓子屋さん、ジェラート屋さん合わせて3店舗を経営。愛猫のムロ、ウニと過すのが至福の時。

近県のジェラート
ほぼ食べた
ジェラート屋をやろうってなってからは研究しましたね
新潟の牧場の中にあったアイス屋さんがすごく良かった。チーズの工房もあって羨ましかったな。あと仙台も、山形も行ったし
まあ、近県のジェラートはほぼ食べました。あと、どんな機械使ってるか、ショーケースはどんなのかとか観察して、スパイですね




だから今が一番楽しいかな
道の駅始まってから安定するまで休み取らないで
仕事しようと思ってたので最初3年は本当に休まなかったんです
ようやく最近かな、いい景色見に出かけられるし、子どもも手がかからないし。だから今が一番楽しいかな




車窓から見える磐梯山
ここの景色が好きで。あれが磐梯山です
道の駅から帰ってくる時、車から見えるんですけど、今日は磐梯山きれいだなとか、ああ、雪降ってきたな、とか
夕焼けもすごいきれいだし、建物が何もないから




原点はおばあちゃんのお菓子
おばあちゃんがお菓子つくるのが好きで
小さい頃はうちに帰るとおやつがつくってあって
それがなんかすごいうれしくって
春になるとヨモギを採って団子にしたり、
こんな大きな蒸しパンつくってくれたり
やっぱりずっとお菓子屋はやりたいなと思ってて
おばあちゃんがつくってたような毎日食べても飽きない
お菓子を出したいんです
愚痴聞いてくれるし
一昨年、私、体調壊しまして
ちょっと一人でやってくの大変かな、なんて思って
息子に「手伝ってくれる?」って言ってみたら
「いいよー」って手伝ってくれるようになって
頼りになりますし、
今はね愚痴を聞いてくれるのでありがたいです(笑)
愚痴はね、聞いてくれるだけでいいんです
※猫とともに
※パンとコーヒー
※夏場はだいたい道の駅


コンクリートから
ジェラートへ
コンクリートから
ジェラートへ
もともと10年くらい建設会社の経理やってたんですよ
二級土木っていう資格も持ってて、現場監督もできるんです
でも、その会社が廃業したので、何しようかなって考えて
私、お菓子づくり好きだったので、思い切って独立して、
工房でお菓子をつくって配達して販売するのを始めたんです。
けど、その直後に震災があって
このままやっていけるのかなあって思ってたところに
道の駅のテナント募集があったので手を挙げたら選んでいただいて
それでジェラート屋さん始めたんです
ムロくんとウニくん
ムロくんとウニくん
こっちが猫のムロくんです
ムロはね鼻の横にブチがあって
ちっちゃい時はホクロくらいの大きさで
ムロツヨシさんと同じ位置にあったんです、それでムロくん
子猫の時に道の駅に捨てられてて
引き取ったんです
でこっちがウニくん
保護猫で、保健所行った時
毛がこうウニみたいだったから
うちの娘がね「ウニだーっ」てつけたのね
大ヒット御礼
自家製レモネード
大ヒット御礼
自家製レモネード
レモネード、今年から始めたんですけど
今年暑いって言ってたから
そしたらお陰様で大ヒット
車、運転してる時とかにひらめきますね
新しいメニューとか、
こういうふうに売ってみようかなとか
ボーッとしてる時がいいんだよね
そういうときにひらめく
12ヶ月のジェラート
ここから始まりました
道の駅にある「12ヶ月のジェラート」が最初の店舗です
季節のジェラートを出したいっていうのと、農家さんと出会って果物つくってるのみると
土づくりから始まって1年かけてつくってるんですよね
だから旬という意味だけでなくて、12ヶ月かけてつくった素材を使ってますという意味合いもあって
12ヶ月のジェラート
ここから始まりました
さび猫を探せ!
猫が好きで、いろんなところに猫がいます
お菓子で一番人気あるのがネコ、ネコのクッキーなんですけど
チョコとこのプレーンがマーブルになってネコっぽいんですよ、一匹一匹柄が違うし
この前「さび猫になってるー」ってすごい喜んでるお客さんいて
混ざり具合が偶然さび猫の柄になってたんです
さび猫を探せ!
全部おすすめ
道の駅に出店することになって
そこで野菜とか売られてるわけだから、そこの野菜や果物を使ってジェラートを販売したいな、なんて思って
今、使ってる野菜、果物は会津の農家さんのもばっかりです、ミルクも
今だとやっぱ栗、あとモモとかね
あと、塩バニラっていうのには、会津山塩っていう会津の温泉で取れるお塩を使ってんですね
カボチャも金山町の名産の赤カボチャをつかってて、私はカボチャ好きですね
「おすすめは?」ってよく聞かれるんですけど
全部おすすめなんですよ、おいしいから食べてみてください
岩渕さんは特別だね
岩渕さんところのイチゴは有名で
ジェラートに使わせてほしくて飛び込みでお願いしたんですよね。岩渕さんは特別、面倒見がいいし、元気もらえるし
でも、最初は大変だったんですよ
最初メッセンジャーで来てさ、
胡散臭えなと思って(笑)
でも、付き合ってみたらいい人でね、対応もちゃんとしてたし
今は、持ちつ持たれつだ
朝早くに、ルミちゃんに電話してよ
「ルミちゃん、イチゴいらね?」「欲しい」っつうから、箱に詰めないでよお、そのまま取りに来てもらって
スタッフに取りに来させりゃいいのによ、ここ、社長来んだで
俺に会いたいから(笑)
農家さんに飛び込み
ジェラート始めて最初の頃は農家さんに飛び込みで
「ジェラートにしたいんですけど売ってもらえますか?」みたいに回ってましたね
岩渕さんところもイチゴ農家で有名だったから、そんな感じで訪ねて
最初は怪しまれたし、苦労しましたけど、仲良くなるとよく面倒見てくれて、会津の三泣きというやつですね
山猿ってわかります?
山猿ってわかる? 歌手の。私よく聴いてるなんて言ってたら
息子がインスタで「ポスター貼ってくれるお店探してます」
っていう山猿の投稿見つけて、来てくださいって言ったら
本当に来てくれて。でも、ちょうど私いない時で、サインの入ったポスターだけもらった
子どもの頃はね
夢とかは、なかったなあ(笑)
学校卒業しても、私、何してっていうのがなくって
本当みんな就職決まったのに私だけ決まんなかったんです
お菓子づくりやジェラート始めたのも自分で考えるよりも、周りの人に「やったら、やったら」って言われて、導かれたような感じで
プロフィール

ドゥミール / おやつ職人
根本 ルミ(ねもと るみ)
湯川村でお菓子屋さんとジェラート屋さんを営むおやつ職人。
建設会社に勤務の後、独立してお菓子づくりを始める。
2012年に道の駅にジェラート屋さんを出店、
2018年にはお菓子屋さんと2店舗目のジェラート屋さんを出店する。
愛猫のムロ、ウニと過すのが至福の時。

