和洋菓子職人
矢祭町の菓子店いちごや代表。和菓子店に生まれ、製菓専門学校に進学後、11年に渡る和菓子店での修行を経て家業に入る。だんごを始め和菓子はもちろん、近年では地元の果物を使ったロールケーキなど洋菓子も開発・販売している。冷酒が好きで、酒が入ると饒舌に。
たまに訪れるひとり酒
ほんとたまに仕込みが早く終わって、次の日もお休みって時が訪れるんです。そういう時は3時くらいからひとり酒、はははは
自分でね、食材を買いに行って、魚屋さんで鰹買ったり、肉屋さんで馬刺し買ったりとか、ええ。で、一人で飲む、ふふふ
ダブルプレーで決めました
中学の頃は野球やってまして、ポジションはショートでしたね
元々弱いチームだったんですけど自分らの代で頑張って地区大会で優勝したんですね
それで、あのー最後の球は自分が取ってダブルプレーでゲームセット。それで優勝しまして。万年最下位だったもんですから、嬉しかったですね、中学時代のハイライトです
国産生ラズベリーを巻く
その季節の果物でロールケーキを巻くんですが
なるべく地元の果物を使っています
おこがましいかもしれないですけどね
地元のためになれば、と思うようになったのもあって
例えば前は生ラズベリーを巻いたんですけど
国産ラズベリーって珍しいらしくて
全国でも秋田と福島の矢祭の二箇所しかつくってないみたいです
あとイチゴ。大粒なイチゴって
大量には採れないんですが、矢祭はイチゴ農家さん
結構多くて、大きいの手に入るんです
ディーゼル車で通学してました
高校の頃は電車通学だったんですけど
すぐそこを走ってる電車で通ってました
水郡線っていうんですけど、汽車で
いわゆるディーゼル車なんですよね
二時間に一本くらいしかなくて終電は夜の八時
地元の人が使うには不便ですけど
観光の方には人気みたいです
でもボタン押さないとドアが開かなかったりして
乗り方を知らない観光の方は降りられずに
次の駅まで行っちゃったりしてるみたいです(笑)
※団子を串にさす
※矢祭山観光センターへ配達
※ビールが味噌汁代わり
ロールケーキで
チャレンジしてみようって
ロールケーキで
チャレンジしてみようって
これまではお団子をつくって観光地に卸してたんですけど
コロナで観光客が減ってどうしようかと思ってた時に
ちょうどここの店舗が空いて
ま、チャレンジしてみようって考えまして
それで、こういうロールケーキが良いかなと思いまして
ほんとに親父がつくってたカステラ生地と地元のフルーツを使って
ここら辺の方たちが手土産にできるような、うん
そういったものをつくっていければなっていう思いで
この「いちごや」を立ち上げたんです
ここの団子
うちの団子です
ここの団子
うちの団子です
この矢祭山公園は団子が名物になってまして
焼き台がこういう風になって、で、ゆず味噌つけて
こう焼いて売られてるんです
こういうお店がいくつかあって
あのー、うちの団子を使ってくれてるんです
昔は矢祭山公園も旅館とかある観光地だったんですけど
最近は鮎釣りが人気で
天気の良い土日は、まあ、釣りの人いっぱい来てますよ
和菓子の修業を十一年ほど
和菓子の修業を十一年ほど
高校卒業する時には
まあ、和菓子屋を継ごうって頭ん中で思ってたんです
それで専門学校行って、その後千葉の和菓子屋で修行しました
居心地が良くて、結局十一年ですかね?お世話になりましたね
嫁さんとは修業時代に千葉で知り合って結婚して
三年くらい経った頃に震災がありまして
帰るならもうこのタイミングかな?と思って
その時に「一緒に帰れる?」って聞いたら
「うん、帰って良いよ」って言ってくれて、はい
それで、こっちに戻ってきました
あゆのつり橋。どっちのつり?
矢祭山公園は鮎が釣れるんですよ
すぐそこに鮎のつり橋っていうのがあって、綺麗ですよ
あ、つり橋の「つり」は「吊り」の方です(笑)
毎日のようにここに配達するんですけど、まあ、景色良いですよ
前はこういう感じではなかったんですが整備されて本当に綺麗になりました
あゆのつり橋。どっちのつり?
柏餅と団子の工場
もちろん今も現役です
ここは親父が建てた工場で、主に卸で販売してる和菓子をつくってます
今つくってるのは柏餅ですね
この辺の方たちって、ま、昔はみなさん自家製の柏餅をつくってたらしいんですけど、和菓子の中でも柏餅を好まれるんですね。それで親父があんこを自家製でつくって柏餅にしたら、近くの小売店さんが卸して良いよって言ってくれて、ま、それが今もずっと続いてるんです
柏餅と団子の工場
もちろん今も現役です
和菓子から
パン経由の洋菓子
アーモンドの形のアーモンドパンだったり、クリームパンだったりをつくって売っていて、パン屋はその後やめて和菓子に戻るんですけど
この辺の70代くらいの方たちは「小さい頃よくパン買いに行った」って覚えてくれてます
今、いちごやで出してるロールケーキはパンつくってた頃のカステラ生地をベースにしてて
親父は去年亡くなったんですけど、つくり方は母が覚えてて、復刻しました、はい
歴史と工夫の
詰まった工場
ロールケーキのスポンジ生地はこの工場で焼いてます。親父の代から使ってるガスオーブンの窯使って
で、こっちはおじいちゃんの代から使ってるあんこ釜。どっちもだいぶ年季入ってますけども
ここ室内なのに雨どいありますね、ははは
ま、蒸気がどうしても、あの、この下の蒸し器から上がって、水滴になって落ちて来ちゃうので、それで親父がつけたんでしょうね
団子の生地を蒸籠で蒸しあげた後、1度冷まさないと、あの、生地がこう安定しないので、この冷ます時にこの扇風機使ってます
この斜めになってるのも、ふふふ、ま、これも、親父の工夫なんです
イチゴじゃなくて
エチゴだったんです
おじいちゃんの代に新潟からこっちに移り住んで、その時の屋号が越後屋だったんです、新潟にちなんで
その越後屋が訛って、みんなに「イチゴヤ」って呼ばれるようになって
イチゴのことじゃないんだけど、地元のイチゴ使ってロールケーキつくってるし、いいなってことで。「いちごや」って店名にしました
おじいちゃんの型
これ、あのー落雁とかをつくる時の型です。こういうのは、おじいちゃんがいっぱい残してくれてて
親父の代では落雁の注文も減って使ってなかったんですけど
敬老の日に町内のお年寄りにお菓子を配るんですけど、コロナで配送で配ることになって、それで日持ちするお菓子をつくれないかっていう注文があって。この型があったから対応できたっていうことですね
親父とハイエース
うちの亡くなった親父。そんなに喋らない方で
自分が小学校の時、団子やパンの卸しの配達に行く時に、ハイエースの助手席に乗ってたの覚えてます
口下手だし、営業とかがそんな得意じゃないはずなのに、一軒一軒回って。うん、苦労してんだろうなって、そういうのが記憶にありますね
あんこつくるの好きです
和菓子の修業は最初は雑用から始まるんですけど、3年目であんこづくりをやらせてもらえるようになって
とにかく量が多いんですよ、一日中あんこつくってる感じで
大体、1日に100kgくらいつくるんです、大変なんですけど
自分のペースでやれるんで、あんこつくるのは好きだったですね
撫子ですかね
和菓子屋の修行で、最後の方は練り切りっていう
お茶の席に出るようなちょっと高級なのをやらせてもらえるようになるんです、それつくらせてもらった時は嬉しかったですね、うん
基本の型はあるんですが、新作の時は自分で想像しながらつくるんですね。自分が得意だったのは撫子っていう花をモチーフにしたお菓子でした
プロフィール
いちごや / 和洋菓子職人
布川 孝光(ぬのかわ たかみつ)
矢祭町の菓子店いちごや代表。
和菓子店に生まれ、製菓専門学校に進学後、
11年に渡る和菓子店での修行を経て家業に入る。
だんごを始め和菓子はもちろん、
近年では地元の果物を使ったロールケーキなど洋菓子も開発・販売している。
冷酒が好きで、お酒が入ると饒舌に。
布川 孝光さんの商品
- 通常価格
- ¥3,900(税込、送料込)
- 通常価格
-
(税込、送料込) - 販売価格
- ¥3,900(税込、送料込)
- 単価
- (税込、送料込) あたり
季節のロールケーキセット
地元の卵、フルーツを使用。
近隣のジャージー牛乳、バターを使用。季節によりフルーツの内容が変わります。
【ご注文前にご確認願います】
こちらの商品は出荷予定日が毎土・日曜日となっております。
着日指定のご希望をいただきます場合は日~火曜日のお受取日のご指定をお願い致します。
ご発送対応が難しい場合、事務局よりご連絡差し上げます。
◯内容量
季節のロールケーキ(2種類)(9cm×2本) フルーツについては時期によって異なります。
◯お届けまでの目安
ご注文から7日間程度
◯お届け方法
冷蔵便
◯お召し上がり方
お好みの大きさにカットをしてお召し上がりください
◯8大アレルゲン
小麦、卵、乳成分
◯賞味期限
製造から3日
ご注意点
- 手作りの為、サイズ、形、色合いが異なる場合がございます。