林養魚場

養魚場経営

林 愼平
はやし しんぺい

ニジマスの養殖や販売、釣り堀施設を運営する林養魚場の会長。大学卒業後アメリカへ渡り、水産を学ぶ。帰国後、父が経営する林養魚場に入社し40歳で社長就任。70歳で長男に経営を譲り、会長職へ。現在は釣り堀に隣接する山野を「日本一の花の山」にする活動に取り組む。朝風呂派。

#074
林 愼平
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新製品、見たとたん発注

水産養殖器具の見本市に毎年行ってたんですよ

シアトルやハワイ、中国。社長だった時は、見たとたん、金がなくたって発注してくるわけです(笑)

魚を池から生きたまま吸い上げるポンプとかね、導入してますよ

いいと聞いたら試してみたくなる。やってみなくちゃいかんでしょ

慢心してね「今のままでいい」と思ったら、それは終わりですから

やっちゃえばできちゃう

水害で魚が流されたり原発事故があったり、病気で魚が死んだり

蹴られて、殴られて、蹴飛ばされてって人生ですよ(笑)

でも、やっちゃえばできちゃう。できないって言ったらそこで座礁でしょ?何があっても、うちに帰ってビールなんか飲んでると

「大丈夫、できるんだ」と思う。また元気が出ます

犬を放つのがルーティン

毎朝5時に起きましたら、犬を庭に放します

そしたらもう、かけ回って、ちょっとすると小屋に戻ってくるから

犬つかまえてから私は風呂に入って、朝食を食べます

甲斐犬です、生後7カ月。名前はカイです

キューバで急場しのぎ

海外視察でマイルが貯まったんで、息子2人を旅行に連れて行こうと

知り合いにヨーロッパ行きチケットの手配を頼んだらね

「混んでたからメキシコ行きチケットを取った」って言うんですよ!

しょうがないから一旦キューバまで行った。急場しのぎですから(笑)

でもメキシコっていいとこですよ。4回ぐらい行きました

魚のことは聞かないで

養魚場は、普通の建築屋さんにはつくれないんです

水産生物学、魚類心理学も知っていないと


うちの釣り施設の池は、みんな私が設計しました

事務所の建物もそうですよ


どうしたら安く、かっこよくできるか考えて

大工さんに「こういうふうにしてくれ」って伝える

自然の中で商売をやってるわけですから

自然にマッチする色やデザインでね


今は土木建築と造園が守備範囲なので

魚のことは聞かないでください、分からないから(笑)


心臓強い人ほど

英語がうまい

大学卒業後すぐ、ワシントン大学に留学しました

ニジマスの原産国ってアメリカなんです

向こうの漁業省に招待されて

世界的に有名なドナルソン博士の研究室にね

一年近くいたんですよ

水産で世界最先端の研究室です


ちっとも分からない、英語なんて(笑)

けど三カ月ぐらいすればね、なんとか

英語なんて、心臓強くなればしゃべれるんですから

私は弱いんで最初は控えめにやってたんだけど

心臓強くするしかないでしょ、一人で行ってますから

05:00
起床
※犬を放つ
05:10
新聞読む
※産経、日経、福島民友、福島民報、4紙を読む
07:00
お風呂
※犬を捕まえる
07:15
朝食
08:00
事務所へ出勤
※社員みんなの顔を見に行く
08:30
フォレストスプリングで花の山のお手入れ
09:00
来客対応
12:00
昼食
13:00
来客対応
18:00
晩酌
19:00
夕食
19:00
帰宅
21:00
就寝
ある一日のスケジュール
One day's schedule

魚の顔見て

帰ってくるだけでいい

魚の顔見て

帰ってくるだけでいい

海じゃなくて陸上の水槽でも養殖で

循環濾過システムを実用化したのはうちが世界初です

水を循環させて濾過して、酸素も水温も

魚にとって最高の環境にコントロールするわけですよ


メープルサーモンて魚は、卵から育てると

だいたいね、出荷まで三年かかりまして

途中病気になったり逃げたり鳥に食われたり。残るのは三割

でもこのシステムで育てると九割以上残るんです


機械が自動でやりますから、ほぼ無人です

一日一回行って、魚の顔見て帰ってくるわけです

心臓麻痺になるぐらいきれい

心臓麻痺になるぐらいきれい

ある日「隣を花の山にせよ」と天のお告げがありまして(笑)

釣り堀の隣の山、六千坪提供してくれた地主さんもいて

もう五十ヘクタールくらい植栽してます。東京ドームの十二倍です


商売ってのは儲かればいいってもんじゃない

人間は自然の中に生かされて生きてるわけで

自然と合体した中でね、娯楽をやらなくちゃいかん

その一環として始めたのがここでして


桜は八千五百株植えました。ツツジは三万株、アジサイ千株

やりたい放題やってます(笑)

二、三年したら、心臓麻痺になるぐらいきれいになりますよ

東京から実家に通いました

東京から実家に通いました

大学は日本大学の水産学科に行きました

寮に入って、バイトはしてなかったです

だいたい実家の養魚場の手が足りないからね

毎週、土日月は帰ってきて手伝ってましたよ

昔は新幹線なんかなかったですから

急行で片道五時間ぐらいかかったんじゃないですか


月曜の授業は、出席取る時に「はい」って返事しとけって

影武者に頼んで

授業なんか出なくたっていっつも点数はいいですよ

実家で養魚やってるから、そりゃあ(笑)

跡継いでもらわないと
割に合わないでしょう?

ここで親父が養魚場を始めたのが昭和10年

ニジマスの養殖は日本で初めてのことでしたから

子どもの頃はうまくいかない話ばかり聞いてましたね(笑)

姉が5人いまして。男は私1人なもんですから、「お前跡継ぎだぞ」ってずっと言われて

親父も命がけで新しい仕事やってますから、跡継いでもらわないとって思ってたんでしょう

跡継いでもらわないと

割に合わないでしょう?

二〇年で森を再生

1998年の水害でこの釣り堀全部、濁流に飲まれたんです

「那須白河フォレストスプリングス」って名前なんだけど

流されて森がなくなったから、木をね、4000株ぐらい植えました

20年たってこんなに大きくなりましたよ

池の向こうはモミジの木をたくさん植えて。紅葉がとてもきれいになりました

二〇年で森を再生

うまくいかないのが魚

1998年の夏に大水害がありまして

養魚場と釣り場の魚、3億円分流されました

やり直すったって冬の産卵期まで卵がとれないし

受精させても孵化に1カ月かかって

またそこから始めるわけです

ニジマスは水温20度を超えると調子悪いんです

最近は猛暑ですぐ25度になるわけです、過酷です

桜の花びらが注水口に詰まって

魚が全滅したこともありましたし

震災後は福島のものがパタッと売れなくなった

そういうことの連続ですから、慣れてます

うまくいかないのが魚です

そのたび方針を変えたから、今があるわけですよね

品種を増やしたり、県外に工場をつくったり

やっぱりね、物事は節があるからうまくいく

節があるから竹は丈夫だって言うんです

自宅の庭に順路

ここ、自宅です

親父が60年ぐらい前にお金ないのにやっとつくったんです

壊すわけにいかんから震災前に改装したんです。だから震災に遭ってもつぶれなかったの

うちの庭は、釣り堀に来たお客さんが自由に入れるようにしてるんです、順路もつくって

ツツジが8000株ぐらいあるんですよ

春は真っ赤になりますよ

今日の午後から草刈ることになってるんですけど

池にチョウザメいますよ。見えますか?

こう手を叩いたら、ほら近寄って来たでしょ

このチョウザメ20年ぐらいここにいます

私は魚ゆっくり見たりはしないですねえ

そんな暇ないです(笑)


女性と子どもに優しい池?

この釣り施設には池が四つあって、この池はね小学生以下と女性限定です。他よりよく釣れるようになってます、やさしい池ですね

深さが違います。ほかは水深2mあるんですけど、ここは1m。魚もたくさん入ってます。大人の男の人が釣ってたらね、罰金とりますよ

皿からはみ出るから

昔はニジマスっていうと小さいのが当たり前で

あんまり大きいと塩焼きが皿に乗らないって、売れないのもあったわけ

大きすぎて売れないニジマスを活用するために、釣り堀を始めました

釣った魚をレストランに持ち込んでくれたら、その場で料理します

あとで食べてみますか?あなた食べたいって顔してるから(笑)

これは孫です

ニジマスはね、昔は重さ4kgぐらいが最高だったんですけど

改良して大きくなって

この写真に写ってるニジマスは10kgとか20kgぐらいある

隣に寝てるのは孫です

家内が先生

この釣り堀の隣を花の山にしようって

私が監督になってやってるんですけど、毎朝、家内と車で見に来てます

私は知識がないもんですから「あそこの木どうしようか」なんて相談して。うちの家内は生け花の大先生ですから!

やっぱり植え方で遠近感が出たり、ありますよね

かわいそうだから
連れて帰ったニワトリたち

植木市場の競りにニワトリが出てて、売れ残ってたんです

かわいそうだから連れて帰ってきて。今何羽かなあ、26羽か

孵卵器があって、育ててるから人によく慣れてましてね

庭に放しても口笛吹くとバーッと寄ってきますよ

プロフィール

林養魚場 / 養魚場経営

林 愼平(はやし しんぺい)

ニジマスの養殖や販売、釣り施設運営などを行う林養魚場の会長。

大学卒業後アメリカへ渡り、水産学を学ぶ。

帰国後に父が経営する林養魚場に入社し、40歳で社長就任。

70歳で長男に経営を譲り、会長職へ。

現在は施設に隣接する山野を「日本一の花の山」にする活動に取り組む。朝風呂派。

林 愼平さんの商品

通常価格
¥7,800(税込、送料込)
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阿武隈川メイプルサーモン(お刺身用柵)

「阿武隈メイプルサーモン」は、弊社がカナダのカムループス地方原産のニジマスを元に改良した純国産の大型トラウトです。

餌の成分や飼育方法を追求し、那須の源流に位置する養殖施設でより自然に近い条件下で生育したため脂がのり、輸入物のサーモンより身が締まった、臭みもほとんどない魚に育ちました。
また一般的に流通している養殖サーモンは、卵から出荷サイズまでの生育期間は平均1年半ですが、メイプルサーモンは約4年と3売近い長い期間を掛けゆっくりと育成することも美味しさの要因の一つとなっております。尚、メイプルサーモンの名前は赤い身の色がカナダの国旗のサトウカエデ(メイプルリーフ)のああを想像させることに由来します。また、甘み(うまみ)「メイプル」という言葉によって表現しています。

◯内容量

サーモンの常識を覆す、極上の身質と最高鮮度の「阿武隈メイプルサーモン」 700g(12~15人前 お刺身用柵)

◯お届けまでの目安

ご注文から7日間程度

◯お届け方法

冷凍便

◯お召し召し上がり方

お醤油とお好みで薬味を添えてお楽しみください。

◯7大アレルゲン

なし

◯賞味期限

出荷日より30日

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通常価格
¥7,250(税込、送料込)
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(税込、送料込)
販売価格
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阿武隈川メイプルサーモンこだわり漬け魚セット

「阿武隈メイプルサーモン」は、弊社がカナダのカムループス地方原産のニジマスを元に改良した純国産の大型トラウトです。

餌の成分や飼育方法を追求し、那須の源流に位置する養殖施設でより自然に近い条件下で生育したため脂がのり、輸入物のサーモンより身が締まった、臭みもほとんどない魚に育ちました。
また一般的に流通している養殖サーモンは、卵から出荷サイズまでの生育期間は平均1年半ですが、メイプルサーモンは約4年と3売近い長い期間を掛けゆっくりと育成することも美味しさの要因の一つとなっております。尚、メイプルサーモンの名前は赤い身の色がカナダの国旗のサトウカエデ(メイプルリーフ)のああを想像させることに由来します。また、甘み(うまみ)「メイプル」という言葉によって表現しています。

◯内容量

鮮度抜群のメイプルサーモンを手早く加工し、一切れずつ本場京都の西京味噌、地元白河の酒粕、老舗の米麹を贅沢に使った、こだわりの漬け床に丹念につけ込みました。 塩麹漬/西京漬/粕漬各2切

◯お届けまでの目安

ご注文から7日間程度

◯お届け方法

冷凍便

◯お召し召し上がり方

解凍後、袋から出し焼くだけで風味豊かで旨みいっぱいの、本格的な一品をお楽しみ頂けます。

◯7大アレルゲン

なし

◯賞味期限

出荷日より 30日

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