米農家
お米の生産から販売まで手がける米農家「橋谷田ファーム」代表。建築を学び現場監督として活躍するも、27歳の時に兄が他界し、江戸時代から続く農家を継ぐことを決意。以来、雑草のようにたくましい稲を育てることを目標に有機栽培に挑戦し続けている。元バイカーでハーレーに乗るのが夢
15年でようやく1反5俵
15年前までの収量は、1反で10俵でした
それが有機栽培にした1年目、2俵でした。なんと5分の1
結局、雑草に負けちゃったの。自然に負けた
自然の力ってねえ、すごいんですよ。
そこから15年経ってやっと今、5俵くらいまで増えた
馴れ初めは30kgのお米
就農して3年目で結婚しました
妻の実家は当時猪苗代でペンションを経営してて、知り合いに紹介されて30キロの米担いで行ったんです
うちの米食べたら、みんな美味しいって、結局扱ってもらえることになって。結果それで結婚したっていう、まあ、お米で認めてもらえたということですね(笑)
12代目太郎兵衛に
なるところだった
うちは襲名制で太郎兵衛って名前を名乗ってたの
8代目までは全員、橋谷田太郎兵衛。だから蔵のマークも「太」
ほんとに古い地元の人だと「ああ、タロベエのあんちゃんなぁー」なんて言われます
襲名が8代目まででよかったですよ、だって太郎兵衛は嫌でしょう?
田植えから精米加工まで
ここが精米所。もうすぐ改装するんだけど
自社で精米やって商品にして直接配送してます
このダンボールはふるさと納税用です
農家が最終商品までつくるってのは
少ない方だと思います
30キロまとめてバーンって
出荷した方が効率はいいですから
だけどうちは加工や販売までやる
大変だけど、お客さんと直接繋がりますから
そこまでやっちゃうんすよね
農機具各種揃ってます
左から3番目が除草機の試作機です
オーレックっていう九州の会社なんだけど
各県にモニターの農家がいて
共同開発っていうか試作してるんすよ
それでうちも選ばれてて
ここが回って表面の土を削るんです
それでグルグル回して
雑草を土に混ぜ込みながらやっつける
ここまでいくのに5年はかかったかなぁ
昔は手でやってたけど、人が乗って除草できる
機械が開発されてだから面積広げられるんです
※一日の段取り
※モカと一緒にごはん、卵焼き、味噌汁
※朝のミーティング
※朝と一緒
※家族4人で食卓を囲む
地力をつける農業
地力をつける農業
有機栽培を始めたのは15年ぐらい前
周りに反対されるのはわかってたから勝手に始めました
堆肥つくって撒くと、微生物が堆肥の有機物を分解して
稲が吸収できる形にしてくれる
昔はそうやって循環型の方法で米をつくってたんです
そのときと同じ環境に戻していくためには
「地力」をつける必要がある
何十年もかかるんだけどね、まだ15年目なんでまだまだです
俺的には、有機栽培って次の世代に
いい土を残すっていうイメージなんですよ
サマータイム
導入してます
サマータイム
導入してます
8時始業で、8時半ごろまではミーティング
そっからもう各自農作業に入っちゃいますね
で、お昼は12時から1時半まで休憩なんす
暑いときとかね、お昼時に外に出ても…っていうのも
あるんで、体力温存のために長めにしてます
あと、サマータイムっていうのもあるんですよ
最近、夏は暑すぎるじゃないですか
だから8月になると朝5時に出社して
お昼はゆっくり3時まで休憩にして
夕方涼しくなってからまたやるっていうね
みんながそれがいいって話になって、それでやってます
今は百二十枚ぐらいですかね
ここから見える範囲の田んぼ、ほぼ全部、うちの土地です
全体だと、25町歩。田んぼでいうと120枚ぐらい
そのうち1割が慣行栽培っす。で、有機・無農薬が3町歩
残りが特別栽培っていって、福島県が使用していいっていう
農薬の数の半分以下での栽培。それを5人でやってます
今は百二十枚ぐらいですかね
蕎麦も店主もどちらも良い
観音茶屋っておそば屋さんなんですけど
「蕎麦つくって」って頼まれて。うちで無農薬の玄蕎麦をつくって、
店で製粉して打って、十割蕎麦で出してます
うちの子どもたち、ここの蕎麦大好きなんですよ
蕎麦も好きだけど、店主の節夫さんも大好きなの
蕎麦も店主もどちらも良い
お米農家よ、もうずっと
俺、ここの十二代目なんすよ
うちは江戸中期ぐらいからの農家でね
お米農家よ、もうずっと。昔の農業って
ほんとに人いないとできないから、住み込みの奉公人さんが15人くらいいたらしいの
農家に入ったのは、27歳の年ですね
次男なんで、全然継ぐ気はなく。でも兄が
早くに他界したもんで、やるしかないっていう感じになった
うちは耕作面積も大きい方だったんで、親も引くに引けないっていうとこあって
でも、親父から給料もらうのが嫌でねえ(笑)
給料要らないから、自分が管理する田んぼを確保して、できた米は自分で売って
売り上げは全部もらうからっていうことにした
そっから、どうやったら売れるか?って
必死で考えていったっていう感じです
品種多いんですよね
今ちょうど、種籾から発芽させる作業してて
植物ってね、芽が出るのも実がなるのも
全部積算温度なんすよ。稲の発芽は100度から
110度くらい。1日水を吸わせて、最後に28度
くらいのぬるま湯に入れるとパッと出る
これは「ミルキーオータム」。「ミルキークイーン」よりちょっと遅い品種で、味はほとんど同じです
こっちは「山田錦」、酒米です
栄川酒造さんって地元の酒屋さんに卸してます
酒粕はうちがもらって堆肥に入れて
これは「いのちの壱」かな
コシヒカリの突然変異で、粒がデカいんすよ
米屋さんから「いのちの壱をつくってくれ」
って依頼があってそれで生産することになって
うちは、販売先が決まった栽培っていうか
頼まれてつくるっていうのも多いんです
食べればわかる
うちのお米は、生命力を感じるとか、土の香りがするとかって
そういうこと言われんだよね。粒がしっかりしてて、一粒一粒の
主張が強い。あと、噛めば噛むほど甘みが止まんないとか
飲食店さんとかに営業行ったら「まず食べてみてください」って
サンプルどんと渡して実食してもらう。そしたらわかってもらえるから
建築士は儲かるって聞いて
就農する前は、7年間、建築現場の監督やってました
二級建築士の資格もとって、建築士になるっていうのが夢で
誰も建てないような建物を建ててみたくて、中学校のときから決めてたんすよ。まあものづくりも好きだったからね
あと大人たちの話では「建築士は儲かる」って聞いて(笑)
うちの田んぼは土がつかない
無農薬の田んぼって、長靴で入っても土つかないんすよ
普通はべちゃっとして足が抜けないとかに、なると思うんだけど
土がさらさらっとしてて
水を張ったときの土の感覚が、全然違うの
いい土になってきてるってことかな。入ってみると面白いですよ
エジプトかなあ
子どもが小さい頃はよく海外旅行にも連れて行きました
外見るって大事だと思ってるので
農家やってるとなかなか休み取れなくて行けないすけど、海外行きたいっすねえ。行くとしたらどこだろう、どこいいかなぁ
うーん、エジプトかなあ。古代文明見んのが面白そうですよね
AM5時:モカと出勤
今は子どもの学校が近いので会津若松に住んでます
西会津に用があるのは俺だけだから、俺が通うことに(笑)
毎朝5時に起きて、みんなが寝てるの起こすの悪いから、愛犬のモカを抱っこして、そうっと出てくるんすよね
一応会社は日曜休みですけど、モカの散歩があるから必ず来る。西会津に来ない日はほぼないですね
プロフィール
橋谷田ファーム / 米農家
橋谷田 淳(はしやだ あつし)
お米の生産から販売まで手がける米農家「橋谷田ファーム」代表。
建築を学び現場監督として活躍するも、27歳の時に兄が他界し、江戸時代から続く農家を継ぐことを決意。
以来、雑草のようにたくましい稲を育てることを目標に有機栽培に挑戦し続けている。
元バイカーでハーレーに乗るのが夢
橋谷田 淳さんの商品
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- ¥4,000(税込、送料込)
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(税込、送料込) - 販売価格
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- 単価
- (税込、送料込) あたり
有機栽培米コシヒカリ
ー自分の子どもが食べる米だからー
橋谷田ファームは「有機JAS認証:第102号」の認定を受けた国内でも数少ないお米農家の一つです。
有機栽培米は、無農薬・無化学肥料(有機JAS認証済)(グローバルGAP認証済)で、自然の力で育てた「自然栽培」のお米となり、日本のお米のわずか0.1%未満しか作られていないと言われております。
農薬に頼らず自然のシステムで育て、生命力や栄養価にあふれ、丈夫に育つ「雑草のような稲」を目指して育てた、健康を考えた安心で美味しい有機栽培米を、ぜひお試しください。
◯内容量
白米 3kg
◯お届けまでの目安
ご注文から1週間程度
◯消費期限
出荷日より30日