木村ミルクプラント

町の牛乳屋

木村 俊太郎
きむら しゅんたろう

木村牛乳の愛称で知られる木村ミルクプラントの4代目で現製造部課長。東京の大学で経営を学んだ後、帰郷して家業に入る。製造管理、設備管理、パッケージ企画などオールラウンドに活躍。妻と愛犬のプードルと暮らす。好きな色は緑。

#095
木村 俊太郎

タンクはアナログに洗います

生乳を仕入れる日は、このタンクに外からホースで入れてもらいます

6トンぐらい入りますね

タンクは今ほとんど自動洗浄式なんですけど、うちのはいまだにこうやって、人が入って洗います。でっかいスポンジ使って

入ってみます?せっかくなんで

ばあちゃんの大道芸

うちのばあちゃんです。もう90歳すぎてます

ばあちゃんもともとお嬢様で、すごい美人だったらしいんですよ

「何もやんなくていいから嫁いでこい」てじいちゃん言ったんだよね?

なのにばあちゃん、昔は牛乳瓶2ケースずつ自転車の前と後ろに積んで

20本入った袋を両手にさげて配達行ったって。大道芸じゃないですか

キンキンに冷えてます

ここ、冷凍庫でジェラートとかプリンを保管してます

プリンは冷凍が可能な商品にしてるので発送ができるんですよ

涼しくなってて、

夏場はよくよく涼みに来るんです、ここ、おすすめスポットで

冷凍庫の中涼しいんで、よく入ってます、すいません(笑)

タチウオ指五本分

これまでで一番の大物は、えっと、タチウオ指5本分。

タチウオの大きさって太さで計測するんですよ、胴回り

指5本となると立派だねって言われるサイズです、大体長さが1メートルちょいぐらい。水面がばちゃばちゃいってる日でぱっと投げたら、1発目でバクって食ってきて

木村牛乳祭の大行列

3カ月に1回、一般のお客さん向けに

うちの商品販売するイベントやるんです

木村牛乳祭っていうんですけど


千円以上買うと

ソフトクリーム一個もらえます

せっかくだから一大イベントにしたいと思って


当日は、ありがたいことに

あそこに見えるガソリンスタンドぐらいまで

うわーっと、行列ができるんですよ

ここで5回ぐらい折り返して、はははは


保育園から中学校まで

忘れ物ナシ

通ってた保育園、実家の裏なんですよ

中学校がその裏で、小学校がその裏です

全部、家から一列に並んでるんですよ


中学校のときは朝一番に登校して

次に登校してくるやつが優秀だったんで

「今日何だっけ?」てばーって聞いて

足りないものを家に取りに戻ってた

なんで僕、忘れ物したことないです


登校時間ギリギリだと先生が立ってるんで

先生より前に着いて取りに行って、ははは

05:00
起床、支度
05:30
牛乳仕込み
※殺菌など、蒸気で
08:00
始業
08:15
シャワー
08:30
朝食
※ご飯、卵
09:00
デスクワーク
※食品衛生関連
11:30
営業
※カフェ、ケーキ屋さん
12:00
昼食
※KINKAがお気に入り
13:00
デスクワーク
14:30
終業
15:00
お風呂
18:00
釣り
※朝5:00まで釣り
ある一日のスケジュール
One day's schedule

会社になったのは

ここ三十年くらいの話です

会社になったのは

ここ三十年くらいの話です

一九一八年創業です。ひいじいちゃんの代から

最初は農家だったんですよね。この辺り一面、畑で

畑を牛で耕して、副産物で出た牛乳を配ったのが始まりです


じいちゃんの代で工場をつくったんですけど

牛飼うの大変だから、生乳を入荷するようになったんですけど

じいちゃんは経営が得意でなかったみたいで、ははは


今の社長、僕の父ですけど、が大学卒業して

戻ってきてシステムをつくって会社化して

市内に宅配網をつくって、卸売り始めて

っていうのがここ三十年くらいの話です

海面がお祭り

海面がお祭り

趣味は釣りですね

ここけっこう釣れるんですよ。スズキとかタチウオとか


釣れる日は、海面がばっちゃんばっちゃん

お祭りみたいになるんです

魚群って言って、下で大きい魚が狙ってるから

小魚が海面に押し上げられて、跳ねてるって状態

そこら中でそれが起きてる日はもう、もう、祭りです


朝五時から仕事する日は午後二時半に終わるんで

夕方釣り始めて、仮眠しながら朝まで

そのまま会社に行くこともあります、ふふふ

しゅんちゃんを探せ

木村牛乳のキャラクター、一応「しゅんちゃん」って、僕と同じ名前で

キャラクターができて、1年後に僕が生まれて、僕の名前をキャラにもつけたらしいです

誰も呼んでないですけど、ははは

看板とか車とかいろんなところに登場するので探してみてください

しゅんちゃんを探せ

木村んちでかくれんぼすっぺ

小学校が実家のすぐ裏にあったんで

友達と遊ぶときは、とりあえずうちに集まるんです

うち隠れるところ多いんで、かくれんぼがめちゃめちゃ楽しいんですよ

倉庫の裏とか、物置のうえとか、やりすぎて、よく怒られてました。はははは

木村んちでかくれんぼすっぺ

100年続くパスチャライズ製法

これがパスチャライザーっていう殺菌窯です

大手メーカーの工場は130℃で3秒とか

超高温で、短時間で殺菌するんですけど

うちの牛乳は85℃で15分です

この方法がパスチャライズ製法って言って

湯せんみたいに加熱しつつぐるぐる掻き回して

水分を飛ばすんですけど、鍋肌は高温なんで

じっくり焦げてキャラメルのような香りになる

飲むと、コクや甘味を感じるんです

低温殺菌より濃く感じて、超高温殺菌みたいな

嫌な匂いがない、いいとこ取りの牛乳です

ひいじいちゃんの代から

この製法だけで100年ずっとやってきてます

昔はこの製法が主流だったんですよ

けど、製造効率がめちゃくちゃ悪いから

日本でやってるのは乳業メーカーの10%ぐらい

パスチャライズ殺菌だけでやってるのは0.1%かな

人生の三叉路に立つ

大学でアナウンス研究会に入って

人生で一番、熱を入れたかもしれないです

活動は発声練習とかフリートークとか

僕は声優目指してました、高校時代から夢で

最後は事務所に所属しないか

って話まで行ったんですけど、

そのとき、ちょうど就活の時期で

当時、東京で安定した職業に就くか、帰って牛乳屋を手伝うか、声優になるか

3つの可能性があって、どうすっぺと

結局うちに戻ってくることにしたのは

やっぱり愛着があったから、地元に

街歩いてると「木村牛乳の俊太郎くんだよね」

て言われたり、みんなが自分を昔から知ってて

会社のために僕が今呼ばれてるなら

帰ってきた方がいいなって

ジャンボスパナ登場

工場の異常があったら、自分たちでできるところは直すんです

配管締めるときはこのスパナで、各種サイズ揃ってます、ははは

機械の異常は音で分かるんです、僕、最近は工場に入ることがめっきり減ったんですけど、やっぱり朝一の音の状態は確認したいんで、週2回は入るようにしてます

工場出たらオールバック

工場の中はスチームが入ってるんで、すげえ暑いんですよ

ずっとスチームサウナに入ってるみたいなもんなんで

工場出たら、頭だいたいオールバックですね(笑)汗びっしょりで

木村家のグラタン弁当

うちの母親、料理が上手で。よくグラタンつくってくれました

おいしいですよ、うちの牛乳をじゃばじゃば入れるんで、ははは

高校のとき、お弁当にちっちゃいアルミカップのグラタンがよく入ってたんですけど、友達に取られるんですよね。「一口くれよ」って

家で食えるからまあいいやと思って、あげてましたね

ご飯と牛乳はダメですよ

あんま、牛乳飲んで育った記憶なくて

うちの牛乳が1番うまいなとは思いますけど

食事にも牛乳合わせる人とかいますけど、ちょっと僕はできないです

どっちの味も壊すじゃないですか、だって

はじめまして、てて君です

こんにちは「てて」です、最近、飼い始めまして

保護犬で里親として引き取ってきたんですけど

もう可愛くて、いろんな人に会わせたい時期です(笑)

片耳だけ、何か短いから上がっちゃうんですよね、片耳は垂れてて

プロフィール

木村ミルクプラント / 町の牛乳屋

木村 俊太郎(きむら しゅんたろう)

「木村牛乳」の愛称で知られる

木村ミルクプラントの4代目で現製造部課長。

いわきで生まれ育ち、高校卒業後に東京の大学に進学。

経営を学んだ後、帰郷して家業に入る。

製造管理、設備管理、パッケージ企画などオールラウンドで活躍。

妻と愛犬のプードルと暮らす。好きな色は緑。